メビウスさん

メビウスさんが亡くなられました。メビウスさんと言えば日本でも各方面で多大過ぎる影響を与えた方。自分なんかが語るのは本当ぉ~に、おこがましいのだが氏の作品が好きで好きでたまらないのだ。超描き込まれた奥行きのあるハードなSFタッチから広大な砂漠にポツンと佇む牧歌的な情景、不思議な生物、不思議な建物、孤高の人、時には滑稽で時にはエロく、あらゆるイマジネーション溢れる世界を描いてこられました。画集を開くとそのなんとも言えない心地よい空間にしばらくジッと見入ってしまいます。はじめて見たのは多分80年代前半の頃、兄が読んでいたスターログ誌だったと思います。スターウォーズ以降SFのビジュアルが急激に進化しリアリティを持ち始めて新しいSFアートが大量に描かれその先端を示したのが氏でした。一番よく覚えているのは講談社から1巻のみ発売された「アンカル」日本語版(謎の生命体アンカル)で地元の書店で立ち読みしたもの。2ページ目の大きなコマ、ひしめき合う多層的地下都市に男が落下しているシーン、当時高校生だったが見たことのない表現、世界観を見た、と言う感じ。ガーンと衝撃を受けました。これはスゴイ、と。多くの人がそう思ったと思います。日本のフォロワーも多くいますが私が好きなのは俄然小林治さんの「ワンナイトシティ」と「生命の回帰」。日本でメビウスを語るときはまず大友さんや寺田さんが挙がりますが私はダントツに小林さんです。ある部分においてはメビウスよりも好きかも知れない。昨今の氏の作品からは想像出来ないかも知れないが前述の2作はでやさしく描かれた世界観が本当に心地よかった。後の活躍を考えるとまだ本当に若い小林氏の才能をとてもうらやましく思った。
話は外れてしまったがそんな大好きな小林氏の作品もメビウスがいなかったら絶対に産まれてこなかったと断言できる、さらにナウシカも、アキラも、、と考えると氏が産み出したものは計り知れないほど大きい。画集を開けばいつでもこの道に興味を持ち始めたあの頃の気分に戻れる、そんな掛け替えのないもの、なんらか自分も受け継ぎたいと思うのです。

